現在、日経平均先物は16450円と現物終値より300円も安い水準です。 11月の調整は主に新興市場であって主力株には影響ほとんどありませんでした。 しかし先週からの下落はすべての市場が大幅安となっており、個人投資家は身動きできなくなってきたと推測します。

 11月の調整時は新興市場をメインとしたネットディーラーが損失を被っただけですが、今回はすべての投資家でしょう。 こうなるとセイリングクライマックスを迎えるしかないかもしれません。 昨日は「火曜か水曜に底入れ」と予想しましたが、底割れの様相です。

 今回は日本のみではなく世界同時株安です。原油価格下落が要因ですが、1997年~98年にかけてのロシア危機もやはりデフレによる資源下落で輸出の8割を天然資源に依存していたロシアは財政危機に陥りました。WTIは20ドルから10.78ドルへ反落しました。当時は半値になったわけですが、今回100ドルから当てはめると50ドルになります。昨日で55.9ドルなのであと6ドルでしょうか。
 なお、当時のクリントン政権はロシアに226億ドルの緊急融資を実行しました。またヘッジファンドのロング・ターム・キャピタルが破綻したことは 記憶に新しいところです。

 今回もどこかの国あるいは巨大なファンドが破綻するまで底入れしないのか、そこまで深刻ではないのか部外者には全く分かりません。 身近な判断材料としては個人投資家の追証件数しかありません。今日の終値時点ではセイリングクライマックスには程遠い、しかし11月の調整時よりは2,3倍多い水準と推測します。明日も急落すると大幅に増えるはずです。 今はじっと我慢かと思います。

 セイリングクライマックスになってから銘柄は考えたいと思います