・岐路に立つ中銀
ある米エコノミストはつぶやいた。FOMC声明文の「1~3月期の景気減速は一時的」に対し「よくここまで言えたな」。FRBが利上げを計画しても米長期金利は低下したままだ。「利上げしても長期金利が低下しているのは謎だ」2005年2月、グリーンスパン議長は議会証券でこう述べたときと足元の構図は重なる。

・米景気改善、一時113円台
円安に火をつけたのは3日のFOMCだ。「景気減速は一時的」との認識が示され、6月の追加利上げ観測が高まった。4月の雇用統計も後押しした。市場が織り込む6月利上げ確率は8割近くまで上昇した。
もっともこのまま円安基調が続くとみるのは早計、「米国は膨張した貿易赤字にもはや耐えられない」4日、米商務省は、ロス商務長官の異例の声明を発表した。貿易赤字が3月急増したことを受け、メキシコと同列で日本を批判した。三菱UFJ証券植野氏は「1ドル115円超の円安には、年内3回の利上げなど新しい材料が必要」と指摘。

・正常化、シナリオ描けず 日銀、資産買い入れ継続
日銀の資産は4月30日時点で497兆円、GDPを超えるのは確実だ。「FRBがどれだけ失敗してきたか、理解しているのか」日銀幹部は米国並みのシナリオ開示を求める声にいらだちを隠さない。
4月27日、日銀幹部は複数のエコノミストに「みなさんは出口のコストばかり指摘する。だが、物価上昇率2%が達成できないうちに緩和をやめて、正常化できなくなるというコストをどう考えているのか」と疑問を呈した。
中銀の利上げは過去50年、米→欧州→日本と常に雁行型で進んできた。

・アップル、手堅く増益
今秋のiphone「10周年モデル」発表を前にした材料の乏しい決算だった。iphoneの買い替え時の継続率は8割以上と驚異的な数字を保つ。サービスを総合的に売るアップルだけが違う土俵にいる。

・トヨタ、実需面のリスクは米国。
17.3月期決算を10日決算発表。焦点は同時に示す18.3月期予想。。前の期から1兆円近く落ち込んだとみられる営業利益が拡大路線に戻るのか、それとも減益局面が続くのか。

・政治リスクが低下 株に強気の見方増す
VIX指数はリーマンショック前の2007年2月以来の水準まで低下。足元で株価上昇が目立つのは車、精密、電気など景気敏感株だ。小売り、食品,医療のディフェンシブ銘柄と比べて高いパフォーマンス。

・超高速の巨人誕生
コンピュータを駆使して超高速で株など金融商品を売買するハイ・フリークエンシー・トレード(HFT)大手の米バーチュ・フィナンシャルは4月20日、同業のKCGを14億ドルで買収すると発表。米国の株式売買の5分の1を占めるという。7~9月に買収完了を目指す。HFTの収益源の1つが「マーケットメイク(値付け)」。売値と買値を提示して株式の流動性を高める。この対価として取引所からリベートが支払われる仕組みだ。バーチュは売上高の9割超を値付け業務で稼ぐ構造で、KCGは顧客から受けた売買注文の執行が約3割。

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